カウンセリング【初日】②
そんなこんな、予約を躊躇ったり取り直したりして過ごす事一週間
いよいよその日が来た。
仕事をさっさと片付けて、電車に乗って、乗換の駅にあるカウンセリングセンターに向かった。
なんの変哲もない、ただのビル。初回は予約の5分前に来て欲しい旨のメールが来ていたから、15分前に到着、さすがに早過ぎ。
落ち着きなく、ビルの周りをウロウロしていたけど2〜3分しかもたなくて、壁にもたれてスマホで、【カウンセリング 話方】と検索して、気を紛らわせたり、紛らわせなかったり。
やっぱり行くのやめようかな?とか、この後に及んで逃げようとしたり。
結局、カウンセリング受けて、私はどうなりたいんだろうとか、
とめどない不安。
解決したい事は何だろう?
そんな事を考えていたら10分前になった。
待つ事が元来苦手な私は、逃げたり諦めたりする気持ちで、エレベーターに乗った。
鉄のドアは、優しいピンクに塗られていた。
そっと冷たいピンクの重たいドアを開けると、鳥の鳴き声と水が流れる、いかにもそれっぽいBGMが流れていた。
受付に2人。
個室のドアが5つ並んでいた。
『予約したmiycoです』
どんな所でも、初回予約した所は苦手だ。予約されてなかったらどうしようとか、来る場所間違えてたらとか、そんなしょうもない不安に駆られる。
『お待ちしておりました』
私のしょうもない不安はあっさり取り払われて、アンケート用紙を渡された。
あの、病院の問診票みたいなの。
もっと簡単な、相談内容を簡単にとか、病歴とか、そんな感じ。